草履・雑巾・007 ん??

Pocket

これって何か共通点でも?
分かる人には分かるはずなんです。この地域の言葉の特徴を表してます。
最近は減ってきましたが、昭和時代には多くの篠山人は
「どうり」「どうきん」「でろでろせぶん」と発音していました。
要するに「ザ行」が発音できず多くが「ダ行」で発音していました。
これは和歌山市にも見られる特徴で古くは外来語(オランダやポルトガル語)が入ってくる以前の発音形態だということなんです。「ザ行」が存在しなかったんです。
で、どうして和歌山と篠山だけがその当時の発音を残せたか?
ミステリーですね。
ともかく「全部」は「でんぶ」、「絶対」は「でったい」、「お膳」は「おでん」、「全然」は「でんでん」のように篠山人は発音していました。
パソコンのローマ字入力が広まってからは、その違いにやっと気づいた方も多く、こだわりの「ダ行」使いは減ってきました。

余談ですが英語の「The」や「That」を「ザ」「ザット」と表現せずに「ダ」「ダット」としていたらもっと通じる発音だったと思うのです。てことは「ザ行」が発音できない篠山人の「The」や「That」を始めとする「TH」(舌先を上の歯に押し付ける)発音は一般日本人のそれよりも通じたんでしょうね。