世界を変える!ローカルフォト丹波篠山

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先日開催された 「ローカルフォト丹波篠山」
「写真は世界を変える」講師先生のお話しから写真の魅力を改めて大きく感じました。今回は写真をテーマに丹波篠山城下町の魅力をお伝えしたいと思います。

~概要~
主催  ひととこと新聞
開催日 2019.9.8(日)10:00~17:00
開催場所 丹波篠山城下町
まちで見つけた魅力的な人や感動を写真で表現して発信しよう!アートのような自己表現ではなく、カメラを使ったまちとのコミュニケーションを通し、まちの本当の姿と魅力を見つけ、発信するチカラを身につけよう!
10:00 講師: MOTOKOさん、堀越一孝さん ゲスト:小山龍介さんのレクチャー  
12:00 昼食(丹波篠山郷土食「とふめし」弁当
13:00 ローカルヒーロー取材
15:40 講評会
17:00 終了
※投稿最後に講師プロフィールを紹介
※告知サイトより引用

約30名もの参加者が集まりイベントが始まりました。
オリンパス製の一眼レフカメラの貸出もあり 、写真に興味がないという方や、カメラを初めてみたい方にも、未来を変えるという一日。
講師のMOTOKOさん、堀越一孝さんのお話しやレクチャーを受け、午後からの取材や撮影活動に気持ちは高まります。

▼「実は人見知りなんです…」と語る堀越さん。
「目的をしっかり伝え、感謝の気持ちを忘れずに」とお話しされました。
午後からいっしょにまわると、どんな人でも自然に笑顔にしてしまうのが、堀越さんのすごいところ。
私は撮影するとき「すみません。笑顔でお願いしまーす(^_^;)」って言ってしまいがちですが、これ絶対笑えませんよね…。

▼一枚の写真は人の心を変え、コミュニケーションも広がります

▼ 「プロのカメラマンの意識で!」 撮る人の意識も高まると、撮られる方も信頼感が高まります。

▼お弁当で勝手に撮影練習 メインは「とふめし」
左は私、右はいなかの窓カメラマンの箕浦くんの写真。
箕浦くんの写真を見ると、「おいしそう」「食べたい」が倍増しますよね。

▼出発前の撮影練習。城下町の背景がぴったり合う丹波篠山市地域おこし協力隊の児島くんをモデルに。またいつか、ローカルヒーロー取材したい存在です。

篠山城主が愛した王地山焼 古き新しき伝統職人

午後は2つの班にわかれて取材先へ向かいます。
まず一同は、王地山陶器所へ。
かつての篠山城主が愛した器「王地山焼」は 江戸時代末期の1818年頃、当時の篠山藩主・青山忠裕が王地山(篠山市河原町)の地に、京都の陶工・欽古堂亀祐を招いて始めた藩窯がその発祥なのですが、実は再興して約30年。
現在お二人で伝統を繋いでおられるそうです。
作業に打ち込む姿にみんなのシャッター音が鳴り響きます。「 (カメラ目線の撮影に) もう勘弁して~」と、ときどきはにかむ笑顔がまた印象的でシャッターの音は止まりませんでした。

▼ 近くで見てみたいな~と前から思ってた新しい作品。 王地山焼特性の色味と感触が見事にマッチング、個性あふれる作品にズキュン。心打たれます。

丹波篠山をこよなく愛する巨匠 多谷畳敷物店 多谷さん

次なるローカルヒーローは多谷畳敷物店の多谷さん。
郷土愛深く、こだわりの職人さん。
国の重要伝統的建造物群保存地区として選定 される河原町妻入商家群に話になると話は尽きません。職人として畳の話になると、さらにキラリとひかる多谷さん。肝心のまちのことや商品のことについては文字数が多くなりすぎるので、ここでは残念ながら省略いたします。ご了承を。

真ん中の白いTシャツのお父さんが多谷巨匠。
多谷さんにしかできない職人技に遠くからの依頼も多いそうです。

写真協力 いなかの窓 箕浦祐太

丹波篠山をクリエイトする和菓子職人 梅角堂 圓増亮介さん

この日のお日さまはギンギンギラギラ。容赦なく体力不足の私を攻めてくる。
そして次なるローカルヒーローは・・・「梅角堂」の圓増さん
丹波篠山市商工会会長。そしてデカンショといえば圓増さん。
なかなかお話しを聞く機会もめったにないので、緊張で疲労も吹っ飛びます。

明治42年に菓子店として創業し、100年以上にわたり地元はじめ老若男女問わす愛されるお菓子作りに励まれていらっしゃいます。
現在4代目 圓増亮介さんが 丹波篠山ならではの素材を活かし、「和菓子」だけではなく、美味しいお菓子作りにを続けられています。

城下町篠山は1609年篠山城築城と共に栄えてきました。
梅角堂が立つ立町通りは古くから妻入の商家がならびにぎわっていたそうです。
実は梅角堂の前身はその時代に合わせ、その時代が必要とする様々な商いがされていたそうです。
▼ 大正7年 まだ梅角堂と名乗る前の商店「円増助太郎商店 カブトビール」と書かれてます。

和菓子作りは祖父の魂を受け継がれた圓増さん。
実はデカンショの文化を築き積み上げてきたのは圓増さんのお父さん。
家業の和菓子作りより、1年のほとんどはデカンショに奔走する毎日。踊りもお父さんが創られたとのこと。みなさんご存知の通り丹波篠山は「丹波篠山 デカンショ節 ー 民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」で日本遺産認定となり、近年全国からの人気も高まりました。
そして丹波篠山と言えば黒豆。昔は今のような知名度もなく、地域の商店から「圓増さん、黒豆がなかなか売れへん。なんとかならんかな~」との要望で、始めたのが黒豆をつかった和菓子。丹波篠山で初めて黒豆を使ったお菓子作りは梅角堂さんだということを知りビックリ。それを機に黒豆のお菓子は広まったそうです。時代を先駆けしクリエイトする圓増さんのお話しは尽きません。
▼2列目真ん中の黒のシャツが圓増さん。毎朝3時に起床し城下町のウォーキングが日課だそうです。

丹波篠山ローカルフォト発表会

この日の最後は、各自の一番の写真を選んで発表会。
みなさん、心にとまった瞬間を写真におさめられていました。
▼印象に残ったみなさんの写真
この布地は特殊なもので その話をされる多谷さんの「ドヤ顏」にビビッときた瞬間だそうです。/職人さんの誇り高い表情が伝わる良い写真ですね~

参加者さんの発表写真

▼「商品を手にした写真を撮りたい」との要望に応える圓増さん。
商品を持つ顏には自信が溢れます。その「ドヤ顏」にビビッとの1枚だそうです。

参加者さんの発表写真

お菓子作りについて話す圓増さん。
別の班での一コマですが、東京のお菓子作り、大阪のお菓子作り、京都のお菓子作り、そしてご自身のお菓子作りについて誇らしげにお話しされている様子がおさめられていました。お菓子作りが好きだということ、楽しくお仕事されている様子が伝わってきます。

参加者さんの発表写真

▼取材風景。シャッター音の嵐で著名人で見るヒーローインタビューさながらの様子。
もしくはスキャンダルのマスコミの囲み取材のようだったと講師先生もお話しされ全員で爆笑。
圓増さんもこんな取材は二度とないやろな~と照れながらも楽しんでおられました。

写真協力 いなかの窓 箕浦 祐太

▼別の班の集合写真。ここの参加者の若い子が
「ふだんカメラで写真を撮ることはないのですが、自分にできる可能性を広げて、新しい仕事や何かに活かしていきたい」と感想を聞きました。
地元に愛着を持ち新しいことにチャレンジする、前向きな姿に感動。

▼MOTOKO先生。この日台風の影響で新幹線の時間にギリギリで
最後ダッシュで会場を後にされました。先生の写真の写真を撮るタイミングがとれなかったのが一番の後悔ですが、先生らしい一枚で終わります。
「写真は世界を変える」素晴らしい機会をありがとうございました。
私もみんなも先生やみなさんとの出会いで未来が変わるような希望にキラキラしました。

▼以下はイベントページより引用しました。

講師 MOTOKOさん
コマーシャルフォトグラファーとしてくるりやUA、福山雅治のジャケット撮影など多方面で活躍されている傍ら、小豆島や長浜など日本全国各地で「ローカルフォト」という取り組みを数多く実施されています。そのローカルフォトとは、地域に関心を持つ方々とまちを歩き、見つめ、語らい、そして考えるというイベントです。

<MOTOKOさん プロフィール詳細>
写真家。1966年大阪生まれ 1996年、東京にてキャリアをスタート。2006年より日本の地方のフィールドワークを開始。滋賀県のプロジェクト「田園ドリーム」。2013年 小豆島在住の7人の女性のカメラチーム「小豆島カメラ」を立ち上げる。近年は “地域と写真” をテーマに「ローカルフォト」という新しい概念で、まちづくりや公民連携のプロジェクトに参画。 主な事業に「長浜ローカルフォトアカデミー」、神奈川県真鶴町「真鶴半島イトナミ美術館」、山形県山形市「ローカルラーニングツアー山形」など。
展覧会は「田園ドリーム2018』(オリンパスギャラリー東京)、「田園ドリーム」(銀座ニコンサロン 2012)、小豆島の顔 (2013 小豆島2013)、作品集に「Day Light」(ピエブックス)「First time」(ソニーマガジンズ) 「京都」(プチグラパブリッシング) ほか。

堀越一孝さん
フォトグラファー・プランナー
1982年神奈川県生まれ。2011年より滋賀県の米生産者の撮影取材を通し、「地域と写真」をテーマとした写真活動を開始。2014年長崎県東彼杵町にて地域おこし協力隊に着任。『写真によるまちづくりプロジェクト』を企画・運営し、写真をキーワードとした活動を実施。2015年から2年間、無人駅(千綿駅)を活用したUMIHICOというカフェ兼デザイン事務所を運営。2016年一般社団法人ローカルフォトラボラトリーに参画し、地方地域を“写真で元気にする”活動『ローカルフォト』という新しい写真の手法を日本各地で実践。2017年より株式会社Open Aに所属し、メディアの企画・運営・編集や、『LOCAL LEARNING TOUR』などメディアの力を活かした、まちの観光・発信の企画を実施。 2019年より福井県小浜市の株式会社マツ勘にて、地場産業の情報発信を通してまちを元気にする事業に挑戦中。

ゲスト
小山龍介さん
小山さんは、コンセプトクリエイターで活躍の傍ら、最近、プロカメラマンとしての活動もスタート。アイデアハックやビジネスモデルジェネレーションなど、著書も多数あり、多才な活動には目を見張るものがあります!
株式会社ブルームコンセプト 代表取締役 名古屋商科大学大学院 ビジネススクール准教授 京都造形芸術大学大学院 博士課程